新現美術協会50年史掲載(2000年12月刊行)
会の創立以来五十年、半世紀の記念すべき年である。私も会にまぜていただいて丁度四十年!今思うと本当に、その当時がなつかしく思われる。キャンバスはベニヤか服地のシンにゴ粉の下地、手製のキャンバスである。そのキャンバスが出来上がると作品が半分出来たつもりだった。そして夢中で製作した。感性も敏感に反応した。若さのエネルギーをうらやましく思う昨今である。
しかし新現美術協会には、新しい新鮮な輸血がある。そして新しい挑戦がある。私達はこれを大事にしていかなければならない。
市民ギャラリーが九月で閉館するのは寂しい。新しいメディアテイクに期待したい。しかし県立美術館創設に我々が希望したものとは、程遠いものだった。この二の舞を踏んでほしくない。使用する作家の為に、そして市民文化の高揚の為に運営される事に期待する。
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