飯野 哲雄 (いいの てつお)
Tetsuo Iino

新現美術協会50年史掲載(2000年12月刊行)

「わたくしと新現美術協会」

昭和37年(1962)3月大学卒業後、4月から宮城県公立学校教職員として採用され、平成12年(2000)3月定年退職するまで38年間、図画工作・美術を中心とした教育活動を展開してまいりました。勤めてまもなく、大学当時の恩師・故藤形一男教授(当時行動美術協会会員)から、師の東京芸大一年先輩の故佐藤多都夫先生(当時仙台一高教諭)をご紹介いただき、新現美術協会と関わりました。 高校時代の先輩跡部高染・邦明ご兄弟の勧めもあり、昭和39年(1964-東京オリンピック開催の年)招待者として初出品し、以来36年間、紆余曲折を経ましたが新現会の仲間として育んでいただきました。

教職の道にありながらの創作活動は常に美術の授業が大きな「ちから」となり、芸術論もさることながら「子供たちの創造性開発」と表裏一体の表現活動の繰り返しだったように思います。「切る」・「張る」私の制作活動は、生活環境による「生きざま」・「人生そのもの」です。若い仲間と共に見えない人生のゴールを目指し、マイペースで進みたいと思います。若い人たちへの刺激にもなるように、出合った多くの方々から得た「ちから」を糧に私のオリジナリティをどこまで発揮できるか今からも挑戦します。足手まといになるかもしれませんが今後とも暖かく見守っていて下さい。

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