三品 良春(みしな よしはる)
Yoshiharu Mishina

新現美術協会50年史掲載(2000年12月刊行)

徹底的に見る・・・ものの形の奥から目に見えないものが引き出されてくる。

中断と再開・・・・短時間にできるとは思わない。対象への意識が変われば一息入れ、
          また筆を入れる。このスタイルは十数年変わらない。

こだわり・・・・・・アクリルによる制作が7割。鉛筆のドローイングが3割。思い入れは
          圧倒的にドローイングが強い。

描き込む・・・・・克明に追求するほどに、「・・・らしさ」はでてくる。
          しかし、問題はリアリティーと重量感だ。

光と影・・・・・・本質的なものは静けさの中にある。ゆるやかな光の中の存在を、静謐
         な世界に凍てつかせたい思いが絵を描かせる。

繰り返す・・・・何の変哲もない日常の中で胸がいっぱいになる、その一瞬から始まる。
        結局、よく見慣れたものへ立ち返っていく。

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