三塚 和夫 (みつづか かずお)
Kazuo Mitsuduka

新現美術協会50年史掲載(2000年12月刊行)

朝のうちに種をまけ、夕まで手を休めてはならない。実るのは、これであるか、あれであるか、あるいは二つともに良いのであるか、あなたは知らないからである。(伝道の書11-6)

40年史に自分の目標を記して10年生きてみて達成感にはとてもと云うところです。7年前に胃癌をやり体調も思うにまかせない乍ら、今世紀を越えられるのは恩寵だと実感してます。目標のカナン入りは自己の予測のつかないことであります。絵かきは作品を創れなくなるまで「赤い靴」を履いた踊り子みたいに生きねばならないと感じています。終焉に到達したときカナン入りかどうか次の世紀の諸氏の判断に委ねていいのかなと思っています。20世紀よ さらば さらば。

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