新現美術協会50年史掲載(2000年12月刊行)
1998年までの制作するテーマは自分にとって、納得する作品の制作まで至らないままに棚上げにしてしまった。主題に対するメッセージに興味を失った訳でもないが、「何を描くか」と云う、いわゆる主題主義に傾きすぎてしまったようだ。
従来の方向と180度異なる制作を試行してみた。単純な作業の繰り返しを延々と描く、描くと云えるかどうか、ただ時間をカラーチップに置き変える。ただその行為で画面を埋め尽くす。
大変気楽な制作と思っていたが、既成の何かしらの規範がそれをじゃましてなかなか思うように描けない。
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