山崎 泰子 (やまざき やすこ)
Yasuko Yamazaki

1965年〜毎年出品 仙房会展
1967年より出品    宮城県芸術協会展
1970年より出品    新現美術協会展
1982年より出品    日本新工芸家連盟 東北会展出品・受賞
1986年より出品    第8回日本新工芸展に入選、以来8回入選
1989年より出品    第21回日展に入選、以来7回入選
1992年より出品    第1回河北工芸展入選・受賞

「最近思うこと」

染めをはじめてもう35年になる。いつも考えるのは、自分が作る作品に対してのイメージのとぼしさである。頭の悪さ、考え方のたりなさである。イメージをふくらまし、光・空気・風等その時、その場所にある流れ等を頭ではなく体で感じたいといつも思うのである。

私は自然を大切にしていきたいと思っている。自然の中には冷たさもあるかもしれないが、あたたかさの方がずっと多いと思う。そのあたたかさの中に自分を置いて肌で感じたいと思う。

私の作品には植物が多い、植物に向かいあってスケッチをしているうちに、この植物は何を話しかけているのだろうか、またきれいな花は見て!、この大きな葉を見て!と話しかけているように思える。そうした植物の思いをふくらましてイメージして何かを表現していけたらいいなと思う。でも、その時につまづいてしまい、もっと考えなくてはと思う。

もう一つ困ってしまうことがある。私がいつも使っているローケツ染の技法である。蝋を使って表現していく上での制約である。絵を描くようにはいかない。上から色を重ねていくわけにはいかないのである。蝋で防染して染料を塗る。その時に色の足し算をしなければならない。下地に何の色があるか、自分がだしたい色にするには何の色を足したらよいか、このくり返しで作品を作っていく。最後の色を考えて蝋描きをし、色をかさねてゆくのである。頭の中はめちゃめちゃになってしまう。何度も脱蝋をして、また蝋描きをし、色を塗っていく。順序だてて染めていく。ここでまた頭の悪さが出てしまう。

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